先行事例では特定機能のLLMコストを約9割削減。削減の実施は成果報酬型
株式会社DELTA(本社:東京都渋谷区、代表取締役CTO:丹 哲郎)は2026年10月1日、自社サービスにLLM(大規模言語モデル)を組み込んで運用する企業向けに、「LLMコスト削減」の提供を始めました。
機能ごとのコストを追える計測の仕組みを導入し、削減幅の診断から削減の実務までを代行します。削減の実施は成果報酬型です。
先行導入した株式会社BOXでは、モデルやプロンプトを変えずに、面談要約機能のLLMコストを約9割削減しました。
また、本日10月1日(木)12時から、同テーマの無料オンラインウェビナーを開催します。当日参加できない方も、お申し込みいただければ後日録画をお送りします。
背景
国内のLLM/SLM(小規模言語モデル)クラウドAPIサービス市場は、2025年度に357億円(前年度比155.9%)となる見込みで、2029年度には1,300億円(2024年度比5.7倍)まで拡大すると予測されています(富士キメラ総研「2026 生成AI/AIエージェントで飛躍するAI市場総調査 市場編」、2026年3月)。
推論の単価は下がり続けています。GPT-3.5相当の性能を持つモデルの推論コストは、約18カ月で280分の1以下になったとされます(Stanford HAI「The 2025 AI Index Report」)。ただ、使われる量がそれ以上に増えれば、費用は減りません。実際、米ICONIQの調査(2026年7月)では、AI製品の粗利率は2025年時点で平均45%にとどまり、製品の規模が大きくなるほどコストに占める推論の比率が高まるとされています。
SaaSなどのソフトウェアは、利用者が増えるほど1人あたりの原価が下がる前提で価格を決めてきました。一方、LLMのAPI費用は使われた分だけかかるため、何も最適化しなければ、利用者が増えても1人あたりのLLMコストはほとんど下がりません。そのため、利用が伸びるほど粗利を圧迫しやすくなります。
削減しようにも、請求書からは十分な手がかりが得られません。たとえばAmazon Bedrockの標準の請求で分かるのはモデルごと、1日ごとの合計までで、どの機能にいくらかかったかは出てきません。機能別の内訳を取るにはアプリケーション側の対応が必要で、計測は過去にさかのぼれません。必要だと分かっていても手を付けにくい理由はここにあります。
サービス概要
サービス名:LLMコスト削減
提供開始日:2026年10月1日
対象:自社サービスの機能としてLLMを利用している企業(目安としてAPI費用が月20万円以上)
※社内の業務効率化を目的とした生成AI利用は対象外
対応サービス:Amazon Bedrock、Anthropic Claude API、OpenAI API、Azure OpenAI Service、Gemini Enterprise Agent Platform(旧Vertex AI)など
URL:https://teamdelta.jp/service/llm-cost-reduction
進め方は5つのステップです。ステップ1から3が有償の診断(約1カ月)、ステップ4の削減実施は成果報酬型です。ステップ5で実際の削減額に基づき成果報酬額を確定します。
1. 計測環境の導入:環境や利用サービスに合わせて計測方法を選び、導入する
2. 診断:機能ごとの呼び出し回数、トークン数、金額まで分解する
3. レポート:打ち手を、削減見込み額や品質リスク、工数とともに提案する
4. 削減の実施:隔離環境での比較、シャドウ実行、カナリアリリースを経て実装する
5. 成果報酬:削減額に応じて請求し、診断費用を差し引く
料金:ステップ1〜3の診断は有償です。削減の実施まで進んだ場合は、削減額に応じた成果報酬から診断費用を差し引くため、最後まで進めば支払いは実質的に成果報酬だけになります。削減まで進まなかった場合も、計測の仕組みと診断結果は手元に残ります。料金の詳細は個別にご案内します。
個人データの取り扱い:内訳を出す段階では、プロンプトの本文を見ません。品質検証は顧客の環境内で完結させ、ダミーデータでも進められます。計測データの置き場所やリージョンも含めて設計し、取り扱い方針は着手前に書面で提示します。
無料相談:30分のオンライン相談を受け付けています。情報収集だけの相談でも構いません。
(問い合わせフォーム:https://sgznx.share-na2.hsforms.com/285mC4Ub-R0m9cr0UmB8Qcw )
特徴
1. 機能ごとの原価の可視化
LLMのコストを、機能ごとの呼び出し回数、トークン数、金額まで分解して把握できるようにします。たとえば、「面談の要約機能が月に何回呼ばれ、何トークン使い、いくらかかっているか」まで分かるようになります。作った計測の仕組みは顧客の環境に残るため、機能ごとの原価を見ながら、よく使われる機能を伸ばす判断ができます。
2. 品質を条件にした成果報酬
安いモデルへの切り替えは打ち手の一つにすぎません。プロンプトキャッシングや不要なリトライの防止など、品質への影響が小さい施策から順に試します。本番への反映は、隔離環境での新旧比較、本番のリクエストを使ったシャドウ実行、一部の利用者から切り替えるカナリアリリースの3段階で行います。評価スコアが基準を下回った施策は、コストが下がっていても成果に計上しません。
3. インフラからプロンプトまでの一括対応
LLMの費用はクラウドの請求書にまとめられていることも多く、インフラ担当に任されることが少なくありません。しかし実際の削減では、アプリケーションの改修やプロンプトの見直し、LLMで処理している箇所の通常処理への置き換え、品質の評価、個人データの扱いまで手を入れます。DELTAでは、AWS認定のプロフェッショナル資格を持ち、エンタープライズ向けを含む多数の開発に携わってきたエンジニアが、アプリケーションからインフラ、LLMまでを一つのチームで担当します。
DELTAは、クラウドのコストを成果報酬で下げる「CTO Booster」を運営し、これまでに200社以上のクラウドコストを診断してきました。株式会社ジモティーでは月約200万円、株式会社カケハシでは月約55万円(約21%)のインフラコスト削減を支援しています。生成AIの分野でも、AIエージェントの受託開発や企業向けの研修を手がけています。CTO Boosterと組み合わせ、クラウドとLLMのコストをあわせて見直すこともできます。
導入事例:株式会社BOX
スタートアップ企業の人事支援や若手層のキャリア支援・転職紹介を中心に手掛ける株式会社BOXでは、面談の内容をLLMで要約する機能を運用しています。請求額やログを見る限り、目立った無駄は見当たりませんでした。そこで本番の呼び出しを記録して調べたところ、面談の要約1,528件に対し、元になる文字起こしは37件しかありませんでした。同じ文字起こしを最大94回要約し直していたのが原因です。出力の品質に影響するモデルやプロンプトは変えず、アプリケーションの修正だけで、同機能のLLMコストを施策の反映前と比べて約9割削減しました。

代表者コメント
株式会社DELTA 代表取締役CTO 丹 哲郎
「生成AIのコストを課題に挙げる企業は増えていますが、実際に手を打てているところはまだ少ないと感じています。現状のLLMプロバイダー各社の請求管理画面上では、意味のある単位でのコスト分析が行いづらくなっているのが現状です。BOXのケースも、請求額やログを眺めているだけでは原因が分かりませんでした。LLMのコスト最適化においては、クラウドコストと比べても計測の重要性が大きくなっています。計測をまず行える基盤を構築したうえで、アプリケーションの改修やプロンプトの見直し、品質の評価、個人データの扱いまで手を入れる必要があり、広範な専門性を横断したタスクフォースが必須となっています。私たちはそこを一つのチームで引き受けます。」
無料ウェビナーのご案内(本日開催)
本日10月1日(木)12時から、本サービスのテーマを扱う無料オンラインウェビナーを開催します。直前のご案内となりますが、開催後もお申し込みを受け付けています。お申し込みいただいた方全員に、講演スライドと録画をお送りします。
タイトル:プロダクトのAIコスト、どうやって削る?
日時:2026年10月1日(木)12:00〜12:45
形式:オンライン(参加無料)
登壇:株式会社DELTA 代表取締役CTO 丹 哲郎
内容:削減箇所を特定するための計測の設計、単価を下げる打ち手、使用量を減らす打ち手
申込:https://hs.teamdelta.jp/llm_costreduction_webinar
今後の展開
DELTAは今後も、生成AIのコストに関連するテーマでウェビナーを継続して開催します。また、自社サービスに組み込んだ生成AIに加え、組織全体のAI利用におけるトークン消費を把握し管理するソリューションの展開を検討しています。
会社概要
会社名:株式会社DELTA
所在地:東京都渋谷区桜丘町9-8 KN渋谷3ビル2F
代表者:代表取締役CTO 丹 哲郎
設立:2021年10月22日
資本金:500万円
事業内容:クラウドコスト最適化支援「CTO Booster」、LLMコスト削減、生成AIやAIエージェントを含む受託開発、企業向け生成AI研修、レガシーシステム刷新支援「VersionUp Booster」、クラウド請求代行
URL:https://teamdelta.jp/
本件に関するお問い合わせ先
サービスに関するお問い合わせ・無料相談:https://sgznx.share-na2.hsforms.com/285mC4Ub-R0m9cr0UmB8Qcw
E-mail:[email protected]
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