AWSサーバー代月間約15%削減/ファンズ株式会社

AWSサーバー代月間約15%削減/ファンズ株式会社

こんにちは、株式会社DELTAの広報です。

今回はDELTAの「CTO booster」を導入いただいた、固定利回り投資のオンラインプラットフォーム「Funds」を提供されているファンズ株式会社様の事例をご紹介いたします。本記事では、ファンズ株式会社 プロダクト開発本部 プラットフォーム開発部 部長 堀越 貴斗様、プロダクト開発本部 CTO室 田邊 義真様、株式会社DELTA エンジニアチームで本プロジェクトを担当した澤田尚志とともに、AWS月間サーバー代月額約15%相当を削減した事例について、導入の背景や決め手、DELTAならではの強みなどを振り返ります。 (以下、敬称略)

――まずは、御社のご紹介をお願いします。

堀越:ファンズ株式会社は、上場企業を中心とした100社を超える企業がのべ500以上のファンドを募集し、個人が1円から上場企業などに間接的に貸付ができるオンラインプラットフォーム「Funds」を提供しています。私はプロダクト開発本部のプラットフォーム開発部の部長として、主にチームメンバーのピープルマネジメントをはじめ、自身もプレイヤーとして、サーバーサイド領域の開発や各部門間の連携対応などを行っています。

田邊:同じくプロダクト開発本部のCTO室でテックリードとして、主に技術採択やアーキテクチャに関する方針の決定、組織全体の技術レベルの底上げなどを担当しています。

――「CTO booster」を導入された背景と理由についてお聞かせください。

堀越:サービス成長に伴う利用者の増加で、アプリケーションに求められる性能要件が高まっていました。また上場を視野にコスト管理をよりシビアに見ていく中で、インフラ投資に着手し始めました。一方で、スタートアップとしてはエンジニアリソースを“より事業にコミットした開発”に集中したい想いもあり、AWSのコスト削減については外部プロフェッショナルへの依頼を検討していました。

――「CTO booster」を選んでいただいた決め手は何でしょうか?

田邊:“削減に成功した分をお支払いする”というDELTAの成果報酬型は、実際の削減額がわからない中で、非常に明快かつ誠実な料金体系だと感じました。また、弊社が利用しているインフラ構成管理ツール「Terraform」のコードに対してプルリクエスト(改善提案)を出していただけるなど、施策の提案から実行までをスムーズに担っていただけることは、本業にコミットしたい我々にとって非常に大きな決め手となりました。 ――結果的には、どのくらいのコスト削減を実現できましたか?

堀越:月額約15%相当の削減を実現しました。抑えられたコストを、今注目されているClaude Codeを利用した開発に充てることもでき、事業としても非常に良い好循環が生まれました。

――当初の期待値と比較して、いかがでしたか?

田邊:当初は「5~10%削減できたら嬉しいね」と社内で想定していたところ、15%の削減は文句のつけようのない成果です。またプロジェクト中にも新たな改善点について施策を提案・実行いただくなど、技術力の高さに驚かされました。特にEBS(Elastic Block Store)やRDS(Relational Database Service)の無駄なスナップショット(バックアップ)の削除、不要な環境におけるContainer Insightsの無効化など、施策全体の約8割は自社内ではノーマークのポイントでした。

堀越:DELTAに依頼する上で、個人的には「自分たちでは探し出せないコスト削減のポイントを知りたい」という知的好奇心もありました。その意味でも、今回のプロジェクトはエンジニアとしても感動体験でした。

――どのようなポイントを意識して施策を実施しましたか?

澤田:外部からフラットに環境を見渡し、内部では気付けないような無駄を見つけられることは、第三者目線を持ち合わせたDELTAならではの強みだと思います。本プロジェクトでは、さらにミクロな視点からも各リソースの精査を進めていくことで、最終的には6つの追加施策もご提案しました。ファンズ様の迅速な意思決定もあり、無事すべての施策を期中に完了することができました。

澤田:個人的にはプロジェクト全体を通じて、“施策の再現性”も意識しています。ただ施策を実行するのではなく、「なぜ実行するのか」というプロセスも含めて責任感を持ってお伝えすることで、今後クライアント様ご自身でも最適な環境の維持を継続できるように心がけています。

田邊:ステージング環境で動作確認を行い、プルリクエストを分けて実行するなど、安全かつスムーズにプロジェクトを進行いただきました。また施策の再現可能性についても、今回のノウハウを社内でも共有し、インフラ環境を永続的に整備できる体制を構築したいと考えています。

――実際に作業を進めていく上で、苦労した点はありますか?

田邊:施策の提案、実行に関する苦労はなく、プロジェクト全体としてはサクサクと進行できた印象です。

堀越:強いてあげるなら「RDSのインスタンスタイプにおけるIntelからGravitonへの移行」に伴い、弊社側で実施した性能試験に想像以上の工数がかかり苦労しました。仮に自社内で移行を検討した際にも性能試験は不可欠なプロセスだったので、この機会にジャッジできたことは良かったと思っています。

――「CTO booster」について、改善点などあれば率直にお聞かせください。

堀越:最終的なお支払い金額の計算方法を弊社側で事前に把握できていなかったこともあり、全施策完了後に提示された施策ごとの計算方法の一部が理論値で算出されていた点についてはやや想定外に感じる部分もありました。

田邊:施策内容やシステムの利用状況によっては厳密な計算が困難なケースもあるので、理論値ベースや明瞭な計算方法から算出すること自体は現実的な解決策だと思います。その中で「どういう計算方法をするのか」ということは、キックオフの段階でお互いに握れていると認識齟齬なく進められるのでは、と思います。

――最後に、「CTO booster」を実際に導入されてみて、どのようなポイントが他企業や開発者の方々におすすめできると思いますか?

堀越:繰り返しになりますが、エンジニアのリソースを本業に注力したい想いを持ちつつ、インフラのメンテナンスまで手が及んでいないという課題感を持った企業様にとっては非常に有用なサービスだと感じています。

田邊:弊社の環境に合わせて、手直しの必要がない改善策をいただけるなど、スピード感と安心感を持ってプロジェクトを進行していただきました。またコミュニケーションにおいても、Slack上でスムーズかつ最小限のキャッチボールで議論を進めていただき、技術面、対応面ともに非常におすすめしたいです。

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