今回は、DELTAの「CTO booster」を導入して、株式会社オークファン様が運営する国内最大級ショッピング・オークション相場検索サイト「aucfan.com」のAWS月額費用を月間約80万円相当を削減した事例をご紹介します。
本記事では、株式会社オークファンの開発部インフラチームマネージャー高橋啓輔様、株式会社DELTA エンジニアチームで本プロジェクトを担当した浜崎春哉とともに「CTO booster」の導入背景やインパクトについて振り返ります。
プロの技術力と成果報酬型の安心感
まず初めに「CTO booster」を導入した背景について教えてください。
高橋:従来はAWSの利用料が月間1,000万円を超えており、常々コストに課題感がありました。しかし社内のマンパワー不足や他案件との兼ね合いなどにより、コスト削減まで手が回りきっていないのが実情でした。そんな折に「CTO booster」を紹介いただきました。それまでインフラのコスト削減や運用管理を外注することはなかったのですが、プロの方に入っていただける安心感もあり導入を検討し始めました。
検討するなかで、「CTO booster」を選んでいただいた決め手は何でしょうか?
高橋:一番の決め手は、技術力の高さです。事前のサービス説明や無料診断から、我々では気づけなかったコスト削減のポイントを的確にご指摘いただき、「月額費用を下げられる余地」を知れたことが大きな信頼に繋がりました。一方で“蓋を開けてみないとわからない”という実効果への不安もあるなか、成果報酬型の支払いという気軽さも決め手の一つになりました。
無料診断ではどのようなポイントをもとにご提案を高橋様に進めたのでしょうか?
浜崎:オークファン様の現状におけるサーバー管理に基づき無料診断を進めていきました。そのなかで、すでに細やかに管理をされていたEC2やSP(Savings Plan)、RI(Reserved Instance)と比較して、S3の利用料がサービス規模に比べて高額になっていることに目を付けました。それからS3についてピンポイントで検討を進め、利用方法の改善点を洗い出し、より即効性のある効果的なコスト削減施策をご提案させていただきました。
※SP・RIとはどちらもAWSを利用するうえで一定期間の使用をコミットすることでディスカウントを受けられる仕組みです。
レガシーな環境にも切り込み月額80万円のコストカットを実現
結果的には、どのくらいのコスト削減を実現できましたか?
高橋:月額でおよそ80万円程度の削減を実現しています。10数万円レベルのコスト削減であれば誤差の範囲内とも捉えられますが、現状のサービス構成などを一切変えずに最低限の作業労力だけで、この規模のランニングコスト削減をできたのは期待以上です。そのなかで、長年会社にいる私も認識していなかったレガシーなパラメーターやシステム環境/構成にも切り込みながら削減ポイントを見つけていただいたり、当社都合に合わせて施策案を柔軟にご提案いただくなど、「こんな一手があるのか」と驚きの連続でした。
実際に作業を進めていく上で、苦労した点はありますか?
高橋:システム規模も大きいため社内でも全容を知っている人間はほとんどおらず、確認が必要な項目については都度担当者を確認してヒアリングをする必要があり、DELTAさんに内部の仕様をきちんと把握してお伝えするのに若干苦労しました。
浜崎:DELTAとしては、高橋様が主体的に社内でコミュニケーションを取り、協力的に本プロジェクトに関わっていただけたからこそ成功した施策も多くありました。その一つに、200万円のコストが発生する「S3のストレージクラスを切り替える削減施策」がありました。キャッシュフローの観点からも無視できないコスト感ではありますが、高橋様に長期的な目線で施策の価値をご理解いただき、社内で実現方法を明確に定義していただけたことで、実行することができました。
確かに、コスト削減の施策に200万円のコストがかかるとなると、二の足を踏んでしまうのもわかるような気がします…。どのように社内調整を行ったのでしょうか?
高橋:弊社の場合はAWSの費用についてあらかじめ年間の予算が決まっているので、200万円のインパクトは非常に大きく…。そのため、一度にかかる金額を抑えていただき、かつ他施策で削減したコストで相殺することで、予算上にも影響が少ない落としどころを見つけていきました。そんな我々の要望をDELTAさんも柔軟に受け取り、工夫を凝らして試算をし直していただいたことで、無事に施策を実現することができました。
コスト削減に留まらない包括的なインフラ支援へ
「CTO booster」について、改善点などあれば率直にお聞かせください。
高橋:やりにくかった点は本当にありませんでした。浜崎様とは1対1の定例をはじめ、迅速なSlackのレスポンス、また丁寧な資料提供など、非常にスムーズに意思疎通を図ることができました。そのうえで、非常に心強いサポートをしていただいたDELTAさんだからこそ、コスト削減だけに留まらず、運用の補助や新規構成の立ち上げにおけるご助言など、我々のような少人数のチームでも効率・効果共に最大化できるインフラ支援まで今後、お願いできると嬉しいです。
浜崎:ぜひ、お任せください。DELTAのエンジニアチームとしても、今回のコスト削減プロジェクトを経て、貴社のシステム環境の一部について“見えている状態”ではあるので、本プロジェクトの関係値を活かしつつより幅広いご提案ができると思います。現在、当社内でもコスト削減後のサービス提供について具体的に検討を進めてるので、何かございましたらお気軽にご相談ください。
最後に、「CTO booster」を実際に導入されてみて、どのような企業や開発者の方々におすすめできると思いますか?
高橋:技術力の高さについては私も肌身で実感していますし、当社のように少ない人数でインフラを担当されている会社さんにとっては、DELTAさんの的確なアドバイスはとても心強いと思います。また古くからAWSを利用されていて、現状でベストプラクティスに則った構成をされていない企業さんや昔のしがらみから抜け出せない企業さんにとっても、DELTAさんの技術力とサポート力はとても相性が良く、強くおすすめしたいです。
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