こんにちは、株式会社DELTAの広報です。 今回は、DELTAの「CTO booster」を導入いただいた、サービス業の職場マネジメントツール「はたLuckアプリ」などを提供されている株式会社 HataLuck and Person様の事例をご紹介いたします。本記事では、株式会社 HataLuck and Person 執行役員/CTO 千葉茂様、株式会社DELTA エンジニアチームで本プロジェクトを担当した山田尚人とともに、AWS月間サーバー代月間約30万円(約10%)相当を削減した事例について、「CTO booster」の導入の背景や決め手、アプリケーション開発にまで切り込んだ施策について振り返ります。 (以下、敬称略)
――まずは、御社のご紹介をお願いします。
千葉:株式会社 HataLuck and Personはサービス業に特化した職場運営のDXツール「はたLuckアプリ」をはじめ正社員と非正規雇用の方の垣根を無くし、働きがいを創出するプラットフォームの提供や職場マネジメントの改善を支援するコンサルティングサービスの展開しています。 その中で、私は2023年よりCTOとして、全社的な技術戦略の技術戦略の検討、開発計画の作成などを担当しています。またサービス拡大に伴うデータの技術負債を解消するために、マイクロサービスアーキテクチャの切り替えのための技術リードも担っています。
――「CTO booster」を導入された背景と理由についてお聞かせください。
千葉:創業期は技術組織としての明確な仕組みがまだ整っておらず、インフラ構築においても「流行の技術で素早く作る」ことが優先されていました。そのためフルスタック構成となり、スケーラビリティが考慮されていなかったり、リスク増大時にコスト試算ができなかったりと、運用コストが肥大化していました。しかし、当時、私を含めエンジニアは4人ほどしかおらず、社内でコスト削減を実行するには、時間的な制約も多く、なかなか手を付けられない状況でした。 こうした背景もあり、他社様から組織的な事業支援の一環を受ける中で、DELTAの「CTO booster」をご紹介いただきました。施策の考案から実作業の実行も担っていただけることに惹かれ、打診しました。
――「CTO booster」を選んでいただいた決め手は何でしょうか?
千葉:決め手は「無料見積診断」でした。弊社のインフラ設計や仕様に関する情報がほとんどない状態でアカウントだけをお渡しして診断をお願いしたのですが、的確かつ迅速に対応いただき、アプリケーションやインフラに関する高度なナレッジの蓄積を実感しました。 また削減予想額だけでなく、具体的な施策案まで提示いただけた点も大きなポイントでした。コスト削減では設定値の変更などによってサービスに影響が及ぶ可能性もあるため、方法まで丁寧に説明いただけたことで大きな安心感がありました。
――結果的には、どのくらいのコスト削減を実現できましたか?
千葉:月額約30万円(10%)ほどのコスト削減を実現しました。
――当初の期待値と比較して、いかがでしたか?
千葉:エンジニアの人的・時間的リソースに限界があり、コスト削減に十分な時間を割けていなかった中、効率的に対応していただけたと感じています。インフラのコスト削減に関しては、構成図やプロジェクト概要をお渡ししただけで、わずか3週間後には高水準の成果を出していただき、大変驚きました。またアーキテクチャ改善のご提案もいただき、アプリケーション開発にも着手いただきました。こちらはプロダクトの知識が必要なため、リモートだけでなく対面での共同作業も定期的に取り入れていただきました。その様な柔軟な対応と密なコミュニケーションは、我々としても非常に心強かったです。
山田:一つのサービスにコストが集中している状況の中、いかに削減するかが大きなテーマとなりました。公式に報告されていない不具合も発生していましたが、試行錯誤を重ね、可能な限りの施策を検討・検証しました。その際、データの欠損を防ぐことを最優先に、安全面にも配慮しながら進めました。
――実際に作業を進めていく上で、苦労した点はありますか?
千葉:古い構成となっていた「Airflow」の調査から実作業までをDELTAにお願いできて非常に助かりました。社内には前任者がおらず、プロジェクト構成を把握するのも難しい状況でした。さらに、バージョンが古く、ジョブ間の前後関係も分かりにくかったため、自分一人では調査や判断に膨大な時間がかかるところでした。そこをDELTAに一任できたことで、私はレビューに集中でき、安心してプロジェクトを進められました。
山田:多くの企業では、「Airflow」を各クラウドベンダーが提供する機能を使って、そのままデプロイするケースが一般的です。しかし、HataLuck様の場合は、通常のインスタンス上にて自前でAirflowを動かしており、アプリケーション寄りの作業が多い印象を受けました。そのため、インスタンスの管理方法やデプロイの手順を一つひとつ丁寧に教えていただきながら、施策を実行しました。大変な作業ではありましたが、今回のプロジェクトで得た「Airflow」の知見は、DELTAにとっても大きな財産となっています。
――コミュニケーション面において、印象的だったことはありますか?
千葉:SaaSの知識をはじめ、豊富なナレッジや高度なスキルをお持ちだからこそ、ざっくりとした話で進めながらも、深掘りが必要な部分については丁寧に確認していただき、発注側のファシリテーションを必要とせずに、スムーズに連携ができて大変助かりました。また、スタートアップ企業ならではのスピード感や変化にも柔軟にご対応いただきながら、情報が不十分な状況においてもプロジェクトを的確に推進していただき有難かったです。
山田:特に後続のアプリケーション開発において、進行が停滞しそうな際は「30分だけでも話しませんか?」と積極的にコミュニケーションを取らせていただきました。千葉様からも「困ったことがあれば気軽に聞いてください」とカジュアルに窓口を開いていただけたことが、成功要因の一つだと思います。
――「CTO booster」について、改善点などあれば率直にお聞かせください。
千葉:特段の改善点はありませんでした。強いて上げるならば、当初社内ナレッジが溜まっていなかったこともあり、アプリケーションやプロダクトコードに関連するオンボーディングを手厚く実施できれば、結果的により高い効果を創出できたかなと感じています。また契約や情報管理の制約もある中で、DELTA側から各施策のスケジュール感などを詳細にご共有いただけたら、さらにスムーズに進行できたと思います。
――最後に、「CTO booster」を実際に導入されてみて、どのようなポイントが他企業や開発者の方々におすすめできると思いますか?
千葉:まず、クラウドインフラに関する高い知識のおかげで、診断の精度が高く、古い技術スタックに対しても適切なサポートをいただける点が大きな強みだと思います。実作業においても、システム構造を把握した上で、一つひとつの施策を妥当性と安全性を持ち合わせながら進めていただき、DELTAの高い提案力と実行力を実感することができました。 また、先述の「Airflow」のように、社内リソースを割くには効率が悪い部分に対しても柔軟に対応していただける点も大きなメリットです。サービスが長期化すると様々な課題が発生しますが、人的リソースには限りがあります。その中で、業務委託という形でDELTAに開発メンバーの一員として参加していただき、質の高い情報共有を含めて任せられることは非常に心強いと感じています。
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