こんにちは、株式会社DELTAの広報です。 今回は、DELTAの「CTO booster」を導入いただいた、SaaS型小売基幹システム「SQ」などを提供されている株式会社Stack様の事例をご紹介いたします。本記事では、株式会社Stack CTO 佐野様、株式会社DELTA エンジニアチームで本プロジェクトを担当した山田尚人とともに、「SQ」のGoogle Cloud月間サーバー代月間約55万円相当を削減した事例について、「CTO booster」の導入の背景や決め手、社内におけるクラウドコストに対する意識変化などを振り返ります。 (以下、敬称略)
――まずは、御社のご紹介をお願いします。
佐野:株式会社Stackは、Shopifyに特化したアプリ開発を強みとし、小売業界向けのSaaS型基幹システム「SQ」をはじめ、ノーコードでモバイルアプリを構築できる「Appify」、会員ロイヤルティを強化する「VIP」、抽選販売を効率化する「FAIR」など、店舗運営を支える多彩なソリューションを提供しています。 私はCTOとして事業全体の技術戦略を統括しながら、主に新規事業である「SQ」を担当しています。
――「CTO booster」を導入された背景と理由についてお聞かせください。
佐野:「SQ」は2024年8月にファーストリリースしました。当初は1ブランドからのスタートでしたが、2025年3月のセカンドリリースのタイミングでは、数百ブランドのお客様がご利用いただくサービスへと成長しました。一方で、一日あたりのトラフィックが急増したことで、サーバー費用も爆発的に上昇していました。
――「CTO booster」を選んでいただいた決め手は何でしょうか?
佐野:クラウドコストに課題を抱えながらも、会社としては事業成長を最優先しており、少数精鋭で開発を担っているエンジニアリソースをコスト削減に割く余裕はありませんでした。一方で、サービス成長に伴いトラフィックが増加していくことは明らかで、「いずれは着手せざるを得ない」とも考えていました。そんな矢先、信頼していた社外の優秀なエンジニアの方からDELTAをご紹介いただいたことが、大きな決め手となりました。実際に「CTO booster」の実績も伺っていたため、迷わず導入を決めました。
――本施策ではどのようなポイントを意識しましたか?
山田:全体的に、“出しすぎていたログ”をはじめ、各リソースについて「本当に必要ですか?」と問いかけながら施策を提案しました。一日あたりの費用までブレイクダウンし、当初の想定で設計されたアーキテクチャと現状の利用状況を照らし合わせながら、細かく確認を行い、最適化を進めていきました。
佐野:特に、CPU費用が非常に高額になっていた「データフローシステム」のコスト削減をDELTAにお任せでき、非常に助かりました。システムは常時稼働しており、本番環境での変更はリスクが高い上、機能追加が発生する作業でもなかったため、社内の優先度は低くなっていました。そこでDELTAには開発環境でテストを実施していただき、高度なノウハウを活かして安全に本番環境に適用していただきました。やってみないとわからないコスト削減において、しっかりと計画を立て、運用体制を整えて実行する工数をDLETAに肩代わりしてもらえて、大変心強かったです。
――結果的には、どのくらいのコスト削減を実現できましたか?
佐野:月額約55万円の削減を実現しました。
――当初の期待値と比較して、いかがでしたか?
佐野:まず、改善した分だけ費用が発生する成果報酬型ということもあり、社内のコスト最適化への意識も高まり、内製によるコスト削減施策も並行して実施できました。その中で、我々だけでは無駄かどうか判断が難しかったリソースについて、さまざまな事例を扱ってきたDELTAのノウハウと視点から、迅速に発見と最適化を行っていただけて、非常に助かりました。
――プロジェクトを経て、どのように自社内のマインドセットが変わっていったのでしょうか?
佐野:従来は、プロダクトに問題がなければ、無駄なコストが発生していても放置してしまう傾向がありました。例えば、同じログを複数箇所で出力していても、安全性の観点からそのまま運用されており、地味に年間コストが膨らんでいました。本プロジェクトを通じて、そのように“これまで見過ごされてきたコスト”にも真剣に向き合うようになりました。特に、基盤構築の段階からコスト最適化を意識するようになった点が大きな変化です。今後は本プロジェクトで得られたノウハウやコスト削減幅を基準に、安全面だけでなく、同規模のトラフィック増にも対応できる効率的なアーキテクチャの構築を実現していこうと思います。
――実際に作業を進めていく上で、苦労した点はありますか?
佐野:特にありませんでした。普段のコミュニ―ケーションからもDELTAの高い技術力を感じることができ、全幅の信頼を寄せて、調査から検証、実行まで安心してお任せすることができました。
――最後に、「CTO booster」を実際に導入されてみて、どのようなポイントが他企業や開発者の方々におすすめできると思いますか?
佐野:クラウドコストに課題を抱えながらも、手が回らない企業さんにおすすめしたいです。DELTAとのプロジェクトを通じて、弊社としてもクラウドコストに対する意識改革を行いながら、実際に多くのノウハウや経験を吸収することができました。今後は、自社内でも初期構築の段階からより最適化された開発・運用を目指していきたいと考えています。
山田:DELTAとしても、「CTO boostre」をきっかけに、アーキテクチャの相談などクラウドコスト最適化以外の領域でもサポートを広げていければと思います。
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