高度なAIツールやSaaSが増えている一方で、既存の業務フローにうまく適合せず、結果的に手作業による対応が残っているケースも多いのではないでしょうか。
こうした課題を解決する手段のひとつとして、株式会社DELTAが提供する受託開発サービスがあります。
本記事では、実例として、株式会社BPIOに導入されたフィールドセールス支援エージェントの実装事例をご紹介します。
1. 業務システムの経験を武器に、生成AI受託開発で新たなポジションを確立
株式会社DELTAは、ワークスアプリケーションズ出身のエンジニアが多数在籍し、業務システム開発に豊富な実績を持つ企業です。現在はその知見を活かし、チャットボットの開発から自律型AIエージェントの構築まで、幅広いソリューションを提供しています。
生成AIが一般化し、APIなどの技術基盤は整備されつつあります。こうした背景から、今後は技術力そのものよりも「どのように業務課題へ適用するか」というドメイン知識(特定の専門分野や業界に関する深い知識や理解)が重視される局面が増えてきているように見受けられます。
そうした背景を踏まえ、弊社では、クライアントの業務フローに深く入り込み、実務レベルでの運用定着を支援する「ラストワンマイル支援」に注力しています。
2. 既存ワークフローに溶け込むフィールドセールス支援エージェントの実装事例
実際の業務フローに組み込まれたAI設計の実例として、株式会社BPIOに導入したフィールドセールス支援エージェントの実装事例をご紹介します。
このエージェントは、SFA(営業支援システム)やCRM(顧客管理システム)顧客情報を紐付けて提案書のたたき台を自動生成するBot機能を備えています。
導入当初は、ユーザーがSlack上で「@会社名で調べて」といったコマンドを入力する必要がありましたが、担当者が自分で今までのワークフローにないコマンドを入力する都合上、利用頻度にばらつきが生じていました。
そこで、チャンネルに会社名を入力するだけでBotが企業情報を自動で返すように仕様を変更し、操作の手間を削減しました。
株式会社BPIO 一杉様
3. SaaSだけでは解決できない特有の運用課題を受託開発で解決
ご紹介した事例のように、優れたAI技術やSaaS製品を導入しても、それだけでは現場の業務に定着せず、期待した効果が得られないケースがあります。
例えば、システム間の連携が不十分な場合、Web画面を開いて手作業で情報を転記する必要があり、生産性の向上にはつながりません。
そのため弊社では、こうした課題に対して、各社の業務フローに自然に溶け込むカスタムAIエージェントを受託開発で提供しています。汎用的なプロダクトでは対応しきれない細かな運用要件にも柔軟に対応することで、既存の業務フローを大きく変えずに、AIの利便性と効果を最大限に引き出す支援が可能です。
このように、現場に溶け込むAIを実装することで、組織全体の生産性向上にもつながっています。
記事をシェア: