こんにちは、株式会社DELTAの広報です。 今回は、AWSに引き続きGoogle CloudでもDELTAの「CTO booster」を導入いただいた株式会社ヤマップ様の事例をご紹介いたします。本記事では、株式会社ヤマップ 基盤開発部 部長 松本英高様、株式会社DELTA エンジニアチームで本プロジェクトを担当した浜崎春哉とともに、Google Cloud月間サーバー代月間約9万円相当を削減した事例について、Google Cloudでの導入の背景や決め手、期待以上だった施策内容などを振り返ります。 (以下、敬称略)
――まずは、御社のご紹介をお願いします。
松本:ヤマップが提供する国内シェアNo.1アプリ「YAMAP」(※1)はアプリDL数510万 (2025年6月現在)、スマートフォンアプリMAU80万を突破するなど多くのお客様にご利用いただいています。また登山道具のECサイト「YAMAP STORE」、Webメディア「YAMAP MAGAZINE」をはじめ、アウトドアから日常まで補償する「YAMAP アウトドア保険」(※2)や自治体向けの観光プロモ―ション支援など、登山や豊かな自然体験の提供を通じた幅広いサービスを展開しており、地域活性化への貢献を目指し日々成長を続けています。 私は基盤開発部の部長として、組織のインフラ全体をまとめつつ、自身もプレイヤーとしてデータのエンジニアリングと分析も行っています。
※1 2024年10月 登山アプリ利用者数調査 [App Ape調べ]
※2 「YAMAPアウトドア保険」はYAMAPグループが提供する保険の総称です
――「CTO booster」を導入された背景と理由についてお聞かせください。
松本:7年前にGoogle Cloudで立ち上げたデータ基盤には、技術的負債の蓄積や過去のアーキテクチャの不備に起因するコスト増加に課題感がありました。また2023年頃に社員数が大幅に増加したこともあり、非エンジニアも含め社内全体のデータ活用が拡大し、データ基盤の非効率性もより顕在化しました。これまでも“増改築”のように都度メンテナンスは行っていましたが、エンジニアリソースも限られる中で”自分たちで気づける範囲”にしか対応できず、社内では根本的な見直しに至れませんでした。
――「CTO booster」を選んでいただいた決め手は何でしょうか?
松本:決め手は、前回「CTO booster」を導入したサービス基盤(AWS)の成功体験です。成果報酬型でリスクがないことに加え、結果的に年間約1,000万円近くのコスト削減を実現できたことは非常に驚きでした。また対応のクオリティも非常に高く、例えばプルリクエストでのREADMEファイルへの変更内容の反映や、わかりやすいコードコメントなど、納品後の保守まで見据えた丁寧なサービスは社内でも好評でした。直接コスト削減にはつながらない作業についても、丁寧かつ高いスキルで対応いただいていたので、本プロジェクトにおいても大きな信頼を寄せていました。
――本施策ではどのようなポイントを意識しましたか?
浜崎:無料診断の時点では、特にBigQuery(データウェアハウス)におけるクエリ実行時のコンピューティングや、Cloud Storageも加えたデータの保存コストに着目しました。全体としては比較的適正に利用されていたこともあり、現在のデータや仕様を極力維持しつつ、運用を変えずにコスト削減を実現することを重視しました。具体的には、不要なリソースの洗い出しをはじめ、利用状況に応じた適切な料金プランのご提案、非アクティブデータを低コストストレージへ移行するなどの施策を提案しました。
――結果的には、どのくらいのコスト削減を実現できましたか?
松本:月額約9万円の削減を実現しました。
――当初の期待値と比較して、いかがでしたか?
松本:特にクラウドストレージまわりでは、設定の不備により作業の過程で不要なファイルが残り続け、知らぬ間にコストが積み重なっている状況がありました。社内では気づきにくい「塵も積もれば山となる」タイプの無駄も丁寧に見直していただけたことは、期待通りの仕事ぶりで大変ありがたかったです。
松本:さらに一部ストレージを削除するにあたり急遽発生したアプリケーションのRubyコードの修正にも快く対応いただきました。インフラ環境のチューニングに留まらず、より弊社のビジネスロジックに近い領域にも踏み込んで作業いただけたことは期待以上でした。また実作業もほとんどDELTAにお任せでき、社内のエンジニアリソースを節約しながら短納期でプロジェクトを完了できました。
――実際に作業を進めていく上で、苦労した点はありますか?
松本:大変だったところは特にありませんでした。
――「CTO booster」について、改善点などあれば率直にお聞かせください。
松本:プロジェクト中にご提案いただいていた「Google Cloudの請求代行」のように、他にもクラウドプロバイダーを巻き込んだコスト削減施策があればぜひご紹介いただきたいです。
松本:また事業会社のインフラ部門や開発部門にとっては、自社のクラウドコストが適正かどうかを判断しかねることが悩みの種です。だからこそユーザー数や売上規模に応じた客観的なコストの目安を提示いただけると非常に嬉しいです。そのようなコンサルティングがあれば、経営層とのコミュニケーションにも大いに活用できると思います。
――最後に、「CTO booster」を実際に導入されてみて、どのようなポイントが他企業や開発者の方々におすすめできると思いますか?
松本:繰り返しになりますが、「成果報酬型で損をしないこと」と「高い技術力で実作業をお任せできること」です。創業間もないスタートアップはもちろん、サービス開発に集中したいアーリーステージ、そして事業成長に伴いクラウドの悩みが増えてくるミドルステージ以降にも、あらゆるフェーズの企業様にとって、客観的で適切なレビューと専門性の高いスキルでコスト削減を実現するDELTAの「CTO booster」は非常に魅力的なサービスです。
サーバー代削減は「CTO booster」にお任せください
CTO booster は、完全成果報酬型のクラウドコスト削減サービスです。初期費用や導入費用は不要! アプリケーションの「CTO booster」は、ソースコードやアーキテクチャの改善を通じて、サーバー代の削減を成功報酬で代行します。
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